所属
東京大学環境安全衛生部環境安全課 学術支援職員
関心のあるキーワード
低線量被ばく問題 リスクコミュニケーション 費用便益分析(CBA:Cost-Benefit Analysis) 支払意思額(WTP:Willingness To Pay) 統計的生命価値(VSL:Value of Statistical Life)
卒業研究
ここでは, 卒業研究での概要をご紹介します。低線量域[0-100mSv]において, 1Svの被ばく当たり, およそ5%発がんリスクが増加するという仮定が1つの考え方として提示されている。しかし, この勧告値を耳にした時に, 果たしてどの程度危険であるのかイメージできるだろうか。イメージが漠然としていることにより, リスクに対して不安を抱くのではないだろうか。そのような背景から, このイメージをより分かりやすい形で国民に発信することは重要であると考え, 経済的価値手法により定量化を行い, 勧告されているリスク数値を理解しやすい単位に変換し, 1つの表現方法として提示した。また, 低線量被ばくによる人体影響は科学的に明らかにされていない。そのため様々な機関・団体によって, 低線量被ばくの影響に対する見解は多岐にわたっていることも事実である。これにより, 国民はどの情報を頼りにすれば良いのか困難となる。このような背景から不安を抱くことも考えられるだろう。そこで, 不安を解消する1つのアプローチとして, 上述した定量化データを利用しリスクモデル間での比較を行い, 様々な主張の違いを考慮することはどの程度重要であるのかを検討し提示した。
研究活動実績等
小芝嵩広、小林周、兼古知弥、髙嶋隆太、二ツ川章二、飯本武志;放射線施設を対象とした安全文化の醸成に関する意識分析―更なる意識調査に向けた改善点と実施方法;第52回アイソトープ・放射線研究発表会;口頭;2018年7月4日(水)~ 7月6日(金);東京大学(弥生講堂)
小芝 嵩広、兼古 知弥、高嶋 隆太、二ツ川 章二、飯本 武志;放射線施設を対象とした安全文化の醸成に関する意識分析―効果的な組織体制と運営を目指して;日本保健物理学会第51回研究発表会;口頭;2018年6月29日(金)~ 6月30日(土);ホテルライフォート札幌
小芝 嵩広、兼古 知弥、髙嶋 隆太、二ツ川 章二、飯本 武志;施設ヒアリングに基づく放射線安全文化調査アンケートの設計;高エネルギー加速器研究機構「環境放射能研究会」;ポスター;2018年3月13日(火)~ 3月15日(木)
小芝 嵩広、兼古 知弥、高嶋 隆太、二ツ川 章二、飯本 武志;自由記述アンケートを利用した放射線室管理者の意識分析;第54回アイソトープ・放射線研究発表会;3a-Ⅲ-04;東京大学弥生講堂;2017年7月5日(水)~ 7月7日(金)
小芝 嵩広、兼古 知弥、高嶋 隆太、二ツ川 章二、飯本 武志;施設の規模等の区分で整理した放射線安全文化に関する管理者等の意識分析;日本保健物理学会第50回研究発表会日本放射線安全管理学会第16回学術大会合同発表会;P-1;ホルトホール大分;2017年6月28日(水)~ 6月30日(金)
論文
小芝 嵩広;「経済的価値手法による低線量域発がんリスクモデルの評価」;東京理科大学理工学部経営工学科卒業論文;2016
趣味
・食べ歩き:美味しいものっていいですよね。
・御朱印巡り:興味ある人は一緒に巡りましょう!
・日本酒:きき酒師取得しようと思ってます!
・映画鑑賞:比較的最近のお薦め映画「3 Idiots」”All Izz Well!”